レーザー光線とは、位相と波長のそろった高エネルギーの光です。
近年レーザー治療が発展してきたのは、レーザー治療のメカニズムの正確な理解がすすみ、治療効果を最大限にあげてしかも瘢痕などの副作用を最小限に抑えるための方法が追及されるようになったからです。
ルビーレーザーとは?
特定の色素に吸収されるパルスレーザー光は、その色素を有している生体の組織・細胞・あるいは細胞間小器官を選択的に破壊することが可能です。
ルビーレーザー光は黒い色に吸収され熱を発生します。当院のルビーレーザーには、ごく短時間照射が可能なQスイッチ装置がついているので、メラニン色素以外の組織にダメージを与えることなく、しみを治療することができます。
シミのレーザー治療に対する治療効果
もっとも一般的なシミである日光性黒子には、Qスイッチルビーレーザー照射は、最も効果的な治療法です。
治療回数もほぼ1回で終了する場合がおおいです。
しかし、たちまちに、シミがとれてしまう治りかたではありません。レーザー照射後、しみがとれて周囲の皮膚となじんでおちつくまでには、数か月かかる場合があります。
適応疾患
日光性黒子、脂漏性角化症、雀卵斑、扁平母斑、太田母斑、遅発性太田母斑様色素斑、異所性蒙古斑、円症後色素沈着、黒色の刺青、外傷性刺青 など
Vbeam
Vbeamとは、可変式ロングパルス色素レーザーです。
赤あざや、赤ら顔の「赤み」は皮膚の毛細血管が透けて見えている状態です。
その「赤み」の原因となっている毛細血管内の血液(ヘモグロビン)にだけ選択的に反応するレーザー光を患部に当てることによって、異常な血管を破壊し、赤あざや赤ら顔の「赤み」を治療していきます。
Vビームは血管腫の治療のほか、傷跡、赤ニキビ、いぼ等にも効果があり小じわ取り、しみ治療にも有効です。
エルビウムヤグレーザーとは?
水分への吸収率がより高く、正常組織への影響がほとんどありません。
小さな盛り上がったほくろやいぼの除去に安全に使えるレーザーです。
最新型ロングパルスレーザーGentle Maxを使って、顔全体にレーザー光を照射することで、くすみソバカス薄いしみを改善する方法です。また、真皮に光エネルギーによる熱作用を加えることにより真皮に創傷治癒機転が起こり、皮膚の若返り効果が期待できます。照射後、化粧をしてお帰りいただけます。
期待できる効果
同時に、メラニン色素にも反応することで色調の改善効果もある。
1 クリーン&ブルームでクレンジング
2 レーザー照射
3 イオン導入
4 アルジネートマスク
5 アフタースキンケア
照射を行い真皮に熱作用を加えることにより、コラーゲンの生成を促進しレジュビネーション効果を発揮。
同時に、赤ら顔改善効果もある。
1 レーザー照射
2 VCローション塗布
3 アルジネートマスク
4 アフタースキンケア
ロングパルスアレキサンドライトレーザーとロングパルスヤグレーザーが2 in 1になった最新機種です。
スーパーパルス炭酸ガスレーザーとは?
このレーザーの出す波長の光は水に吸収され熱を発生します。照射エネルギーや照射時間をコントロールすることで、周囲の組織への浸襲を少なく病変部を摘除できるため、傷のなおりがはやく、傷跡が目立ちにくい治療方法です。
適応疾患
母斑細胞母斑、尋常性疣贅、脂漏性角化症、脂腺母斑、アクロコルドン、皮膚線維腫、眼けん黄色腫、尖圭コンジローマ など
炭酸ガスレーザー治療とは?
特別な準備は必要なく普段の外来診療と同じように来院していただければ、短時間で治療は終わり、手術後すぐに帰宅できます。局所麻酔が必要です。
炭酸ガスレーザーのほくろに対する治療効果
美容目的でほくろを除去する場合には、除去した跡が問題になります。ほくろの細胞は皮膚の深い部分まであります。表面は黒色ですが下の方はまだ色がありません。跡を目立たないように除去するには、必要最小限浅く除去するため再発することがあります。再発しないように深くけずれば、あとに目立ちやすい瘢痕などを生じる危険性が高くなります。
母斑細胞母斑
脂漏性角化症